2008年8月11日月曜日

80后世代、月収2千元のプチブル生活

最近中国で話題になっているらしい80后世代。80后とは1979年頃から実施されたいわゆる「一人っ子政策」以降の80年代に生まれた世代のこと。過保護に育てられたためわがままで忍耐力に欠けるという負のイメージがある一方、感覚的に洗練されていて流行に敏感、旧来の考えに捕われていないといった肯定的な見方もある。まぁ良くも悪しくも「イマドキの若者」といった感じで使われているみたいだ。最近は日本のウェブ記事とかでもちらほらこの言葉を見かけるので、中国の掲示板で面白そうな書き込みでもないかな~と漁っていたら、こんなのがみつかった。

「80后的我月入2000,在北京照样过上小资生活」

つまり、月収2千元(=3万円ちょっと)でも北京で小資の生活が送れますよ、という記事。小資ってのは直訳すればプチブルということ。もともとは資本主義の手先みたいな感じの一種の蔑称だったと思うけど、今はむしろ、教養があって趣味も洗練されている小金持ちのホワイトカラーみたいな肯定的な意味で使われてるらしい。

小資の一般的なイメージと言うと、ブランド服に身を包んで自宅マンションから車で出勤、昼間はバリバリ仕事をして、夜はレストランで食事をしたり、オシャレなバーでお酒を飲んだり。週に1、2回はスタバに行ってコーヒーを飲み、ときには流暢な英語で外国人の友人とおしゃべりする、といったところだろうか。

そういうわけで、月給2千元じゃとてもじゃないけど小資生活なんて到底ムリなはずだけど、この記事を投稿した人は2千元でもやってけますよ、と言っている。なかなか面白かったので翻訳してみた。

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80後世代、月収2千元でも北京でプチブル生活

私は24歳の女性で、仕事を始めてちょうど1年たったところ。北京の恵新西街近くの某IT会社で働いてる。毎月の収入は保険料を引いた手取りで2000元。北京みたいな大都市ではちょっと少なめだけど、しっかり自己管理してさえいれば、月2000元でも心地良く快適なプチブル生活が送れるって思う。これから書く私のやり方をみんなにも知ってもらうといいな。

1. 住まい。プチブルとしては、まずは快適であること。私はルームシェアすることにしたわ。これで月々200元で天通苑の3LDKのマンションに住める。部屋は清潔で快適、エアコン、テレビ、シャワー付き。通勤もすごく便利だし、異郷の独り暮らしでも孤独なんて感じない。

2. 食事。プチブルとしては、新鮮で健康的な食事を求めたいところ。
朝食はだいたいセブンイレブンの野菜まんか肉まん、あとヨーグルトかネスカフェをつける。たまには陽光早餐の豆乳か豆腐花、それに油餅か揚げパン。これで一ヶ月計60元。
昼食は必ずたっぷりとる。できるだけ肉・魚と野菜とのバランスを考え、栄養も十分に。いつもは肉か魚1品、野菜1品、スープ1品の定食、毎日メニューを変えても値段的にはおトク。月曜から金曜まで1日8元として一ヶ月計160元。週末は自炊するのでさらに安く、8日で計50元、合計で210元。
夕食。最新の健康法は少食、早食、粗食だから、サラダかスープで済ませてる。自炊すれば簡単で便利だし、一日に必要なビタミンを十分補給できるわ。サラダはたいていリンゴか梨をメインにしたもの、スープは青菜のスープが多い。これで一ヶ月計60元。
水は、会社に給水器があるし、ミネラルウォーターも無料。平日は会社の水を飲み、帰宅前に水筒に水を詰めて帰れば、夜の分もこれで十分。清潔だし節約にもなるわ。週末は農夫山泉の大ボトルを2日かけて飲むから、1本5元として一ヶ月計20元。

3. 交通。毎日地下鉄5号線で通勤。便利だし早いし、エアコンも効いてる。一ヶ月計80~100元。

4. フィットネス。今北京のマンションにはみなフィットネス設備が付いてる。私はこれを「露天フィットネスクラブ」って呼んでるの。器具はあんまりそろってないけど、空気は新鮮だし、毎日食後1、2時間は運動して健康維持してる。気分も晴れるし。これは無料。

5. 高級な読書。プチブルだったら自己研鑽は欠かせないわ。昼休みは会社のPCを使えばニュースや最新の文章を読める。週末は地元の図書館へ。無料。

6. 娯楽。マンションの事務所のお姉さんと仲良しなので、週末時間があるときは彼女とおしゃべりし、ついでに最新の映画を見るの。無料。

7. 衣服。服を買うのが嫌いな女の子なんていないわ。私だってそう。いつもは行くのは西単。地下鉄で一本だし、おしゃれだし、デパートは毎週末セールをやってる。ほかに明珠や華威とか安いところもあるわ。月250から300元。

8. 旅行。毎月1回、週末に旅行。まだ行ったことのないところをあちこち。予算はたいてい1000元以内に収める。窮屈な思いはしたくないし時間も節約できるので、たいてい飛行機で。さすがに見ず知らずの土地なので安全のためいつもちゃんとしたホテルに泊まるけど、飛行機の予約はたいてい快楽e行のウェブサイトで、それも格安チケットがあるときに買うの。先月は瀋陽に行ったわ。行きは航空券が81%引きの110元、航空券税と燃料費も入れて240元。帰りはチケットが6割引の280元、税と燃料費込みで410元。宿泊は一泊158元の三つ星ホテル。環境もいいし快適。ホテルを出るとすぐカルフールがあり、食べ物を買うのも便利で安かったわ。快楽e行を使う理由の一つは、ここのポイント制度が気に入ってるから。通常はチケット代総額の1%(格安券でも同じ)がポイントになる。加盟ホテルだと最低38ポイント、ポイントはウェブ上のポイントショップで品物に換えられる。私は毎月だいたい40~50ポイント貯められるので、2ヶ月に1回くらい換えてる。先月は69ポイントでシャネルのマスカラNIMITABLEマルチダイメンションに換えた。だいたい4,5ヶ月は使えるでしょう。これで化粧品も節約だ~。

9. 貯蓄。以上をまとめると、まだ毎月50~120元ほど残せるので、銀行に預けておくの。塵も積もれば山となるって言うでしょ。そのうちもっと貯まったら投資に回してもいいかな。

というわけで、これが小娘の私の毎月の生活で~す。いかがですか?みなさんこれでプチブルって言えると思います?ネットで私よりもずっと稼いでる人たちが、自分の生活がどんなに辛いかグチっているのをよく見かけます。でも私が言いたいのは、ほんとうはプチブルになるのは簡単だってこと。肝腎なのは楽観的で積極的な意識を持ち続けることなのです。

~完~

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以上で終わり。けっこうケチケチしてるけど、旅行には結構お金を使っている。この記事にはコメントが結構ついてるので、賛否両方をそれぞれ簡単に紹介しておく。

<肯定的なコメント>
・すごい。つえぇ~。
・うまくやってると思う、ずいぶん節約してて。オレなんか毎日忙しくて自分の生活のことなんて頭が回らないよ。メシ食って、友達に貸したりして、あとちょっと買い物するとすぐ足りなくなる。いつもカネないよ。
・計画的だ。
・オレは7000元もらってて毎月友達に借りてる。何で足りないんだ?
・うらやましい~生活。

<否定的なコメント>
・化粧代とか入ってないけど、化粧しないの?スキンケア用品とかけっこう高いけど、どうしてるの?
・スタバにも行かないでプチブルって言えるか?
・ケータイ電話代、電気代、水道代、歯磨き粉、トイレットペーパー、いろいろ入ってないじゃねーかよ。
・友達と飲みに行ったりしないのか?
・天通苑で家賃200元ってありえない。1部屋に5人で住んでるのか?
・これって快乐e行の広告でしょ?

僕の個人的な感想としては、やっぱり旅行会社の遠回しな広告じゃないのって思う。さすがに月給の半分を旅行に使う(しかも週末に飛行機に乗って行って帰ってくるだけ)ってのはありえない気が・・・